吹きガラス作家森末みほさんに聞く吹きガラスの魅力


今回は、岡山県備前市で吹きガラスの製作をされている森末みほさんが来訪下さり、吹きガラスの魅力やきっかけなど、制作風景を写した動画と共にお話し会が行われました。
森末さんのテーマは「シンプルで使いやすいもの」
作品は本当にテーマにブレることの事のないシンプルなデザインが多く、とっても丈夫。
丈夫で強いからといっても、やたら重いわけでも厚みがあるわけでもない、女性の暖かさやセンスを感じる飽きのこない生活に根ざした吹きガラスです。
森末さんの屋号は「長師器」。時代や場所を選ばず長く使い続けられる器という意味。
森末さんは祖父が備前焼をされていて、モノづくりに携わる事になるのはごく自然だったようです。デザイン学校在学中では発想が奇抜でユニークな事を指摘され、決められたものづくりでなく、独自のものづくりが合うと言われたそうです。
学生だった頃のバイト先のオーナーに、岡山出身だったら倉敷ガラスを買ってきてと頼まれ、倉敷の民芸品店を訪ねました。「倉敷ガラス下さい。」と言うと「倉敷の吹きガラスは全部倉敷ガラスだ」と言われて買って帰ったところ、実は購入したものの中では小谷真三さんのガラスのみが倉敷ガラスだと教わり勉強。しかし、その時出会った様々な吹きガラスに魅了され民芸ガラスの奥深さに気づかれたとの事。そして、地元の岡山県備前市に戻った時に近隣の町である和気町にたまたまガラス工房が出来そこで師に出会い、吹きガラスの道へ入るきっかけに。
和気民芸吹きガラスは和気町が作家である新谷良造さんを招き作られたガラス工房。和気町は23年も前から町ぐるみで空き瓶をあつめ、溶かしたガラスで教室を行ったり作品をつくったりする再生ガラスの取り組みをはじめていました。(今でいうSDGs)
でも発想が早すぎたのか、町の人達は、リサイクルやリユースは粗悪品・中古品という感覚で、工房の取り組みが理解されることが難しい時代でした。
その中で森末さんは工房の教室を担当したりして制作をしていましたが、結婚出産で制作を離れられて日々の忙しさに追われていた時、当時小さかった娘さんが押入れにしまっていた吹きガラスを森末さんに持ってきた時、気持ちがいっぱいになり涙が溢れ、「もう1度挑戦しよう」と。
その日以来、家事育児に奮闘しながら制作を続けてこられました。
リユースにも力を入れておられ、(今回の講習会のお土産の作品もジュースの空き瓶から作られた緑色の素敵なコンポート皿、今回の為に制作して頂きました)さまざまな作品を作られています。
参加して頂いた皆様も吹きガラスがお好きで、暮らしを楽しみながら大切にされている方ばかりなので、1つのガラスを作る大変さを知りますます愛着を持って使いますとお話して頂きました。
参加して頂いた方のリユースに関心を寄せているお話に森末さんも感動、皆様も森末さんのお話に深い興味と感心をもって頂けた素敵な時間になりました。

真結の旅

私達がつくる“いまだかつてないバス旅”、 それが「真結(ゆい)」であり、風呂敷の結び方である“真結び(まむすび)”から由来したものです。 “本物”の旅を身体と心で感じていただき、そしてその感動をお客様が共有(結びつき)していただける“こだわり”のツアーブランドです。 観光地やお食事、そしてお宿と、“こだわり”だからこその工夫や心づくしを凝らしますが、決して“本物”=“高級”ではなく、質素な中にも“本物”を追求した旅程を、経験豊かなプランナーがご提案いたします。