春の訪れを告げる花が次々に咲き誇る今日このごろ、時の流れを感じます。こんにちは、ゆいツアーデスク・コンシェルジュの出野上(いでのうえ)です。
コロナ禍ゆえの、制限のある生活だからこそ、日常でもおしゃれを楽しみたいですね。例えば、洋服のコーディネートにプラス、キラリと光るアクセサリーを胸元に着けていると気分も上がります。今回は、人気のあるグルーデコジュエリー認定講師の木村弘子先生に教わって、ブローチにもペンダントトップにもなる2ウェイ・アクセサリーを作りました。その様子をお伝えします。
グルーデコは大阪生まれ?!
まず、グルーデコの説明からスタート。
木村先生によると、グルーデコは大阪発祥。始まって8~9年目の新しいハンドワーク。ボンドより接着力の強いエポキシ系樹脂粘土「グルー」を使って、石座に材料を付けていきます。材料は主に、ビジュー(宝石)やスワロフスキー・クリスタル、ラインストーンやパール、ボールチェーンなど。グルーはとてもやわらかいため、立体的なパーツも接着できます。また、材料を強力に接着するので外れにくく、思い切って高価な材料も使えます。強くて丈夫でキラキラしている、大阪生まれのグルーデコ。なんだか親しみを覚えませんか?
混ぜて、伸ばして
手順についての説明の後は、いよいよ作業。
まず、ぴっちりとフィットした手袋を着用し、指先を使わずに両手のひらをこすり合わせて、グルーをよく伸ばします。体温が高いとベタベタになるので要注意。グルーがやわらかくなるように、3~4分間混ぜ合わせます。
グルーがやわらかくなったら丸めて、両面テープを外した石座に置き、平らになるよう指先で伸ばしていきます。
クリスタルとパールの共演
スワロフスキー・クリスタルの輝きとパールの艶は、華やかで存在感があり、一番に目を引くので注意深く配置します。ペンダントトップとしてもブローチとしても使えるよう、下の方の真ん中あたりに主役となるスワロフスキー・クリスタルとパールをレイアウト。中心に対して右側にスワロフスキー・クリスタル、左側にパールを配置します。
楕円形と丸形の2種類、合計4個のスワロフスキー・クリスタルを右側に置き、指でしっかりおさえます。
さらに、中央から左側へパールを5個、離れないように置いていきます。パールの部分がクジャクの頭のように見え、高さも出るので立体感がぐっと増します。
ピンセットで、チェーンをつまむ
次に、細く小さい珠が繋がったいろんなタイプのチェーンを、丸いフレームに沿って置いていきます。その様子は、クジャクが羽を広げたよう。
そして、ピンセットでチェーンをつまみ、フレームの曲線に沿うように置いて行きます。チェーンの始まりと終わりは特に外れやすいため、しっかり押さえます。
パールチェーン、ボールチェーン、ダイヤレーン…と続きます。押さえすぎてグルーの中に埋もれたり、隣のチェーンとクロスしたり、重なったりしないように注意するのもポイントです。
仕上げはバキューム?
虹のような半円が幾重にも連なり、石座が埋め尽くされてきました。最後はスワロフスキー・クリスタルの石の一種「チャトン」で隙間を埋めます。チャトンは気を付けないと飛んでいきそうな小さな石なので、ピンセットで摘まむのもひと苦労。モノを吸い込むバキュームという機械でチャトン1粒ずつ吸い上げて石座に設置し、黒いグルーの上にはチャトンの黒い石を。繊細な作業に目を見張りつつ、最後の仕上げに挑みます。
じっと我慢の24時間
きれいにできたら、早く身に着けたくて気持ちも盛り上がりますが、肝心のグルーはまだ固まっていません。グルーが完全に硬化するのは、24時間後。それまでは保護ケースに入れて、細心の注意を払いながら保管します。とても素敵なグルーデコジュエリーの作品たち。わたしたちコンシェルジュもゆっくり見てみたいので、ご来店の際や次回の講習会に付けてきてくださると嬉しいです。
ゆいツアーデスクでは2021年4月8日とんぼ玉アクセサリー、4月21日デコ巻き寿司、5月7日樹皮アレンジ、5月27日香る鳥かごの講習会も受付中です(一部、満席あり)気になる講習会があれば、ゆいツアーデスクにお問い合わせください。
文末になりますが、今回をもちましてゆいツアーデスク・コンシェルジュ出野上の講習会レポートは最後になります。みなさまの笑顔や真剣なまなざしを思い出しながら、レポートを仕上げる仕事に携われたことが人生の宝物となりました。旅と暮らしを彩る講習会はこれからも続きますので、今後ともゆいツアーデスクをご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。