古くて新しい幾何学の球体
美しい伝統工芸品「手まり」講習会

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例年とは違う、暖かい冬をお過ごしのことと思います。こんにちは、ゆいツアーデスクの出野上(いでのうえ)です。令和2年もよろしくお願いいたします。

さて、令和2年最初の講習会は「手まり」です。コロコロの球体がなんとも愛らしく、小さいころに遊んだ記憶がよみがえるような懐かしさ。それでいて、複雑な幾何学模様が現代的なので「どうやったらこの美しい模様が浮かび上がるんだろう?」となんだか謎めいています。通常の講習会は1日あたり2部制ですが、今回は1日1部制。美しくて複雑な伝統工芸「手まり」つくりを、布(ぬの)仁美先生からじっくり時間をかけて教わりました

世界から注目される手まりの魅力

手まりには、約1200年の歴史があります。古来より、女の子の誕生や成長の節目、お雛様飾り、新築のお祝いなど子どもの成長や家の繁栄を願って親や年長者から子へ、贈られてきたもの。脈々と受け継がれた幾何学模様と糸の色彩の鮮やかさ、複雑な針のかがり方はまるで芸術品。華麗で幻想的な球体は、世界的にも「Temari」として注目されています。

手まりは地球?まずは大事な地割りから

寸分の狂いなく整然とパターンが並ぶ模様を糸でかがるには、正確に土台を分割するのが大切です。そば殻を真綿で包み、しつけ糸でくるくると固く丸めて球体に仕上げた土台は布先生手作り。球の一点に待ち針を打った場所を基準とし、ここを「北極」と呼ぶことにします。

球の円周をテープで測り、テープの長さが半分になるように折ります。半分に折ったテープを北極からまっすぐ添わせ、北極の真裏に当たる「南極」に待ち針を打ちます。半分に折ったテープを、さらに半分に。最初の長さの1/4になったテープを北極から4方に伸ばし、待ち針を打って「赤道」を決定。隣り合う待ち針がそれぞれ、均等になるよう慎重に待ち針を打ちます。

北極、南極、赤道が決まれば、糸を通した針で北極から南極へ渡り、また北極に。次は赤道をぐるっと周りますが、糸と糸の交わるところは直角になるように注意します。
ここまでが4等分の地割りです。
 

さらにその真ん中を割るように糸を通して、8等分に。

鳥が連なり羽ばたくような上掛け千鳥かがり

地割りが出来たら、いよいよ、模様のかがりへ。まず、カラフルな毛糸の中から好みの2色を選び、ジグザグジグザグとなるように針を進めます。

ぐるっと1周したら針を休め、もう1色の糸とチェンジ。先ほどの千鳥かがりと交互になるようにかがります。

1周したらまた糸を替え、2段目からは前段のすぐきわに針を刺し、すくう幅をだんだんと広げていきます。これを繰り返していきます。

最初はかがり方が合っているのか不安でしたが、徐々に模様が見えてくると楽しくなるもの。みなさん、手仕事に熱中してもくもくと針を進めていきます。その後、お昼休憩をはさんで作業再開。上半分、下半分が出来たら真ん中の赤道に糸を巻いて帯状にし、千鳥かがりで押さえていきました。

配色でがらりと印象チェンジ

赤道を境に、上下でまったく別の色合いにした手まりや、上半分を花を表す暖色系に、下半分には寒さを表す寒色系を配置した手まりも。タヒチに住んでおられる方の手まりは、半分は色鮮やかな花に、もう半分を南国の海に見立て、赤道には真っ赤な糸を巻いた、とても個性的な仕上がりに。およそ4時間かけて完成させた手まり。参加者のみなさんは作り終えた達成感に包まれたご様子でした。

ゆいツアーデスクでは旅と暮らしを彩る様々な講習会を毎月開催しています。ぜひ、ご参加ください。

布 仁美(ぬの ひとみ)

神戸のアパレル会社でニットデザイナーとして勤務。毛糸のもつ魅力に引き込まれ、2000年から手まりつくりを始める。2011年、手まり教室を開講。神戸・元町にある「ギャラリーVIE」で定期的に手まりつくり教室を開催し、20代から70代まで受講者が集まっている。そのほかにも作品展や出張ワークショップなどでも大活躍。 インスタグラム mari-gold

リンク:https://nunohitomi.ko-co.jp

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