本格的英国スタイルに学ぶ
夏の寄せ植えつくり

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日差しがまぶしい季節になってきました。夏の旅行のご予定は決まりましたか?こんにちは、ゆいツアーデスクの出野上です。
真結の旅、夏号では長野県蓼科高原に位置する「バラクライングリッシュガーデン」を訪れ、人と自然が共存する特別な場所へ訪れるコースをご用意しております。その関連企画としてバラクライングリッシュガーデン神戸大丸店様のご協力による、「夏の寄せ植えつくり」講習会を開催いたしました。バラクラガーデニングスクール神戸校専任講師の祖開(そかい)さんからガーデニングの基礎知識を学び、実際に寄せ植えを行う模様をお届けします。

イングリッシュガーデンは、葉がメイン

バラクラの歴史は約30年前、バラクラ代表のケイ山田さんが婦人服の買い付けのために出向いたイギリスで、家庭の庭を見て深く感動したことから始まりました。「日本にも、こんな庭をつくりたい」との思いで、ケイ山田さんは蓼科高原に本格的な英国式庭園を誕生させたのです。ちなみに「バラクラ」とは、ケイ山田さんが1972年に設立したファッションブランド「バラ色の暮らし」から名付けられたもの。

30年前といえば、ガーデニングという言葉すら一般的ではなかった時代。植物や庭に積むレンガも、全てイギリスから運び、庭の設計士をイギリスから招き、荒れ地だった蓼科高原の土地を手入れしたそうです。ポツンと植えられていた木や植物が時間と共に増え、成長し、景色は変化していきました。イギリスでは、庭づくりは20年で一人前、50年で庭らしくなり、100年たつとようやく立派な庭になると言われているとか。バラクラの庭は年月を経て、どんどん立派になったのだそうです。

四季折々の花を咲かせるために、庭の手入れに時間をかける日本のガーデニングと違って、イングリッシュガーデンでは庭をゆっくり眺めることに重きを置いています。だから、育てるのは手入れに追われる花ではなく、葉がメイン。葉をきれいに組み上げておけば、普段の手入れは水やりだけ。水やり後はゆっくり庭の眺めを楽しむのが、英国風スタイルなのです。花ではなく葉がメインであるとの考えにみなさんも「なるほど!」と納得されたご様子でした。

good garden?bad garden?

実際にある庭をスライドで見ながら、英国式のガーデニングのコツをいくつか教えていただきました。残念な例をいくつか挙げますと…プランターと植物の高さがあっていない、白いプランターと茶色の植木鉢がある、玄関までのアプローチや階段に人が通れないくらい、植物があふれている、物干し竿がガーデニングの一部となってしまっている…など。具体的で分かりやすく、時には笑いを交えながら進む祖開さんの講義に、ぐいぐい引き込まれていきました。

良い例、good gardenのポイントは、まず、メインの植物と周辺に置く植物との組み合わせが調和していること。それぞれ葉の形、大きさ、高さ、垂れ方、葉の色の違いを変えることでぐっと印象的なものに。花が咲いたらボーナスがもらえたと思えば、花がなくても長く楽しめる。そんなふうに気軽に取り組む事。

2つ目は、鉢の色や素材を統一すること。色んな色を使わずに、できるだけ同系色・同素材でそろえると統一感が生まれます。イギリスでは、新品の鉢は庭になじまず、使い込んで味わいが生まれた鉢ほど価値があるとされるので、鉢は何年も大切に使用されます。

3つ目のポイントは、植物と鉢の高さ。植物の背丈に対して鉢が浅いと、根が張りにくく、ぐらついて不安定に。植物の高さと鉢の深さは同じ寸法が基本です。

4つ目は、見ていて安らぎを感じる仕上がりにすること。土が見えると寂しく感じるので、表面をできるだけ植物で覆います。花や葉が会話をしているような楽し雰囲気を出せるよう、ぎゅっぎゅっと詰めて植え込み、土が見えなくなるようにします。

植物との出会い、選ぶ楽しさ

スライド講義が終わったら、いよいよ寄せ植えです。ゆいツアーデスクにはこの日、花屋さんに変身したかと思うぐらい、たくさんの植物がやってきました。色も香りもチョコレートに似たチョコレートコスモス、寒さにも暑さにも強くてサバンナープランツという別名を持つエキセニア、ふくらんだ形が愛らしいヒューケラ、鮮やかなピンクのアンゲロニア、ひゅっと伸びた猫のひげや、お料理にも使えるハーブのオレガノなど…。
すがすがしい香りが立ち込める中、「今日、連れて帰りたいな、と思える植物と出会ってくださいね」と祖開さん。思わずあれもこれも連れて帰りたくなりますが、今回の寄せ植えの主役を決めて、隣に配置する植物はできるだけ主役と似ていないものを選んでいきます。

植物と会話しながら植える楽しさ

植物が決まったら、いよいよ寄せ植え。バラクラオリジナルの土はふわふわしていて栄養満点の有利肥料たっぷり。なので寄せ植え後、しばらくは水だけで十分育ちます。やわらかい土は、植物の根が張りやすいという利点も。似たような葉が隣合わせになっていないか、相性はいいか、注意しながら植物の配置を決めていきます

庭をゆっくり眺める時間を大切に

花の手入れに時間をかけるより、庭を眺める時間を楽しみたいイングリッシュガーデン。最後に、お手入れのポイントを聞きました。

①水のやり過ぎに注意
水やりは土が乾いている場合のみ、1日1回。植物は、乾いている時に水を求めて根を張るので、水のやり過ぎはよくありません。また真夏には受け皿の水が熱くなるため、受け皿を敷くのは厳禁です。

②日あたり
理想は、日の出とともに3時間ほど日にあてること。午前中は太陽光をたっぷり浴びて、午後は日陰になる環境がいいそうです。

③虫除け
例えばカラミンサやラベンダーなど、虫が嫌うシソ科の植物を一緒に植えるとよいそうです。シソ科の植物の見分け方は、茎を触ると角を感じる四角いもの。

広さや規模は関係なく、庭に椅子やベンチが置かれているのがイングリッシュガーデンの特徴。植物を愛し、椅子に座ってゆっくり庭を眺め楽しむ生活。まずは手軽に始められる寄せ植えから始められてはいかがでしょうか?

ゆいツアーデスクでは、これからもみなさまの暮らしを彩る講習会を開催していきます。ご興味のある講習会がございましたら、ぜひご参加ください。

  

バラクライングリッシュガーデン

1990年に日本初の本格的英国式庭園として、長野・蓼科高原に開園。敷地約1万㎡の園内に咲き誇る5000種を超える植物は四季折々に表情を変え、ゆったりとした時間と空間を心ゆくまで楽しめます。

リンク:https://www.facebook.com/barakura.english.garden/

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私達がつくる“いまだかつてないバス旅”、 それが「真結(ゆい)」であり、風呂敷の結び方である“真結び(まむすび)”から由来したものです。 “本物”の旅を身体と心で感じていただき、そしてその感動をお客様が共有(結びつき)していただける“こだわり”のツアーブランドです。 観光地やお食事、そしてお宿と、“こだわり”だからこその工夫や心づくしを凝らしますが、決して“本物”=“高級”ではなく、質素な中にも“本物”を追求した旅程を、経験豊かなプランナーがご提案いたします。