2020年は生活スタイルも習慣も変わり、大きく変化した1年でした。2021年は、どんな年になるのでしょう?
こんにちは、ゆいツアーデスク・コンシェルジュの出野上(いでのうえ)です。旅と暮らしを彩る講習会では、これまでプリザーブドフラワーや生花で作るリースを扱ってきました。今回は、初の試みとして「クレイアート」に挑戦!生花にも負けない華やかさと、プリザーブドフラワーのような美しい状態をキープするクレイアートのリースの制作過程をお伝えします。
子ども時代の粘土遊びを思い出す
講師は、兵庫県芦屋市でクレイアート教室を開く石河理津江(いしかわりつえ)先生。
まずは包んだラップから、赤いソフトクレイ(軽量樹脂粘土)の塊を取り出します。ソフトクレイは、私たちがイメージする油粘土とは違い、ずいぶん軽くてふわふわ、やわらか。さっそく、石河先生から「乾燥しないように少し取り出してはラップに包んでくださいね」とアドバイスがありました。ソフトクレイは、女性の肌のように乾燥に弱いそうです。
お手本とサイズを見比べながら、小さな球体を3個、それより少し大きめの球体を5個作ります。
コロコロ丸める作業は、幼い頃に夢中になった粘土遊びのよう。当時の重くて鈍い色の油粘土と違い、ソフトクレイは軽量で重さを感じず、やわらかで色も豊富です。力を入れなくてもよく伸び、いろんな形が作れます。
大小の球体を、涙型に整えます。手のひらに涙型のクレイを置き、涙状の上の部分を、反対の手の人差し指で、右斜め下へ左斜め下へと広げていきます。すると、丸みを帯びた扇のような形に。
手のひらと、押し当てる指の力加減とで、先端をできるだけ薄くしていきます。破れたり、形が乱れても、何度もやり直せるのがクレイアートのいいところ。枚数を重ねるにつれ、薄い花びらを作れるようになっていきます。
花びらを集めて、バラを咲せる
小さい花びらが3枚、大きい花びらが5枚できたら、それらをバラの花のように合わせていきます。先生から配られたバラの芯を、小さい花びら3枚でぐるっと巻いて、3枚の花びらの高さがそろうようにするのがコツ。
根元をぎゅっと押さえ、次は花びら5枚で、今できた小さなバラを囲んでいきます。花びらの広がり方や向きで、咲き誇るバラやつぼみのような可憐なバラまで、様々なバラが制作可能。この段階でも、1つ1つのバラの形状は異なります。
さらにもう1つ、小さめのバラを作り、その周りに大きめの花びら6枚を巻いて、大きいバラも作ります。大小並べると、花びらの枚数の違いによって、大きさもかなり異なります。
バラの表情を、じぃっと観察
大小2つのバラが出来たら、リースに取り付けます。先生が提示したのは、赤いバラが映える円形の真っ白なリース。土台となる白いクレイ粘土を、リースにボンドで接着します。
バラの頭がぐらつかないよう、根元に針金で芯を作り、そこにもボンドを付けて土台に差し込みます。
バラの向き、開き加減を観察し、大小2つのバラをどのように配置しよう・・・悩む受講生のみなさんに「リースをどこに飾るか、思い浮かべながら配置を決めてくださいね」と石河先生がアドバイス。例えば、ゲストを迎え入れる玄関の扉なら、ゲストの目線と同じ高さに飾り、花が下を向かないようにする…などの配慮をするとよいとのこと。想像よりも花を上向きに配置しなくてはならないことに気づき、バラの位置を変える方もいらっしゃいました。
軽くて色あせないクレイアートの魅力
バラの位置が決まったら、緑の葉やクリスマスらしいゴールドの玉などを足していきます。花だけでなく、葉や装飾品が増えると華やかさや立体感がぐっと増し、本物と見間違えてしまいそう。
最後は、リボンを結んで出来上がり。リボンを紅白の水引に変えると、お正月飾りにもなるそうです。
失敗してもすぐに作り変えることができ、軽くてやわらかいのに乾燥させると適度な強度が生まれるクレイアート。出来上がりに、受講者のみなさまは大満足のご様子でした。
ゆいツアーデスクでは、2021年も、旅と暮らしを彩る講習会を開催します。あらためまして、2021年もゆいツアーデスク・ゆいリビングスをご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます。