春を告げるミモザのリースつくり講習会

イタリアでは、3月8日は「ミモザの日」。男性から女性に、感謝の気持ちを込めてミモザの花をプレゼントする風習があるのだそうです。今回レポートするのは、春の訪れを感じさせてくれる黄色いミモザのリースつくりの風景。クリスマススワッグ講習会で大好評だった、辰巳先生に教わりました。

絶妙なバランスが、仕上がりを決める

参加者のみなさんをお迎えしたのは、テーブルいっぱいのミモザの花。鮮やかな黄色の花に心をうばわれ、「わぁ、きれい!」という感嘆の声が次々に。ミモザの花を3本、ワイヤーのリースベース、ハサミなど材料がそろっていることを確認して、リースつくりがスタートしました。


リースの土台となるのは、あまり花が咲いておらず、グリーンが多いもの。ミモザの茎はしなりやすいため、リースの形に合わせてしならせ、土台にくるくると巻いていきます。土台ができたら、たくさん咲いたミモザの花を巻いていくのですが、そのままではなく、立体的に見えるようにミモザの花穂だけを切って差していく…という作業を繰り返します。一見、簡単な作業のようですが、花とリースのバランスをとるのが難しく、リース一面にミモザを飾る方や、デザインとしてワンポイントに花を飾り、残ったミモザを(持ち帰って)スワッグにする方など、飾り方や使い方はそれぞれ。この先、つぼみが花開くことはないので、完成形として仕上げることが大切なのだそうです。

装飾で華やかさをプラス

リースの形が完成したら、タッセルとリボンを加えて、より華やかにしていきます。タッセルづくりには、辰巳先生がフランスで買い付けたという天然素材・ラフィアの紐を4本使用。そろえて折りたたんで紐でくくり、できた輪っかの部分をカットしていきます。長さが不ぞろいでも味わい深い仕上がりに。さらに、白と茶色のリボン紐から好きな色をチョイスして、簡単でありながら素敵に仕上がるリボンの結び方を教わりました。タッセルとリボンが完成したら、お好みの位置に取り付け。あしらう場所によってリース全体の雰囲気が変わるのも、装飾の楽しみです。

長く楽しむための、ちょっとした技

2日ほどたつと、ミモザの花はドライになってきます。触れるとぽろぽろとこぼれ落ちてしまうナイーブさがありますが、ハードタイプのヘアスプレーを吹きかけるとくずれにくくなり、きれいな状態で保てるとのこと!また、風通しの良いところで、日光に直接当たらない場所にディスプレイすれば、色あせを防ぐことができ、鮮やかな色あいを長く楽しめるそうです。

講習会の最後には、完成したリースを持ってにぎやかに記念撮影。お互いのリースを見せ合ったり、どんな風に飾ろうかなぁとキラキラした笑顔で会話を楽しんでおられるのが印象的でした。このリースとともに、うららかな春の気分がみなさまのご自宅をふわりと包み込んでくれますように…。

辰巳先生の講習会は、毎回大人気。これからも、季節の花々を楽しめるワークショップを企画していきたいと思います。早くも、今年のクリスマスとお正月に向けて講習会を予定していますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

辰巳裕子/Beaux coeurs

1998年、花の装飾を学ぶために渡英。「JANE PACKER FLOWER SCHOOL」で、ウェディング修了書を取得。帰国後、フラワーメゾン「BEAUX COEURS」を設立。2004年、渡仏。フラワーブティック「VARDA」で研修。ベルサイユ宮殿やホテルリッツの全館装飾、ブライダル会場の装花などを経験。日本では芦屋を拠点に、ブライダル装花を中心に活動しながら、海外アーティストの招聘イベントやパリの花研修ツアーなどを企画している。

真結の旅

私達がつくる“いまだかつてないバス旅”、 それが「真結(ゆい)」であり、風呂敷の結び方である“真結び(まむすび)”から由来したものです。 “本物”の旅を身体と心で感じていただき、そしてその感動をお客様が共有(結びつき)していただける“こだわり”のツアーブランドです。 観光地やお食事、そしてお宿と、“こだわり”だからこその工夫や心づくしを凝らしますが、決して“本物”=“高級”ではなく、質素な中にも“本物”を追求した旅程を、経験豊かなプランナーがご提案いたします。