かつてないバス旅「真結(ゆい)」では、旅のコンシェルジュであるアテンダントが専用車両「ゆいプリマ」内でお飲み物をご提供しています。今回はその人気メニューのひとつ、「御影ダンケ」のバターブレンドコーヒーを一層おいしく味わっていただくために、マスターの寺口孝雄さんから直接教わることに。「お客様の心に残る、すてきな旅を」と願ってやまないアテンダントたちの真剣な学びの風景を、バターブレンドコーヒーの魅力と共にお伝えいたします。
おいしさは、あなたのためにという姿勢から
神戸三宮駅から、阪急電車で大阪方面に向かって4駅。御影駅の南側、徒歩約1分のところに「御影ダンケ」はあります。創業は1977年、マスターが28歳の時。店内には、宮内庁や一流ホテル、レストランで使われていることでも有名な「大倉陶園」の美しいコーヒーカップが約100客並んでいます。オーダーすると、マスターがその方にぴったりのコーヒーカップをセレクト。コーヒーの鮮度にこだわって1杯ごとに豆を挽くため、店内にはコーヒーのふくよかな香りがふんわりと。ドリップ中、お湯を注ぎながら豆をじっと見つめるスタイルは「あなたのために」という想いを込めて淹れるうちに、いつの間にかそうなっていたといいます。
ミルクを入れなくてもおいしいコーヒーを
バターブレンドコーヒーは、「御影ダンケ」オリジナル。ミルクを入れなくてもおいしく飲めるコーヒーをつくりたい、という想いから数年にわたって研究を重ねた結果、豆の焙煎時にバターを染み込ませるという独自の手法が誕生しました。この唯一無二のバターブレンドコーヒーは、まろやかなコクとほどよい苦味のバランスが絶妙で、ブラックは苦手という方からも「飲みやすい」と非常に好評なのだそうです。
バターブレンドコーヒーをおいしく淹れるコツ
本来なら、沸かしたてのお湯を直接注ぐのが最良なのだそうですが、「真結」の旅では「ゆいプリマ」車内でご準備する必要があるため、ドリップバッグを採用しています。マスターの寺口さんから教わった、ドリップコーヒーのおいしい淹れ方を特別にご紹介すると…
まず、コーヒー粉にお湯がつかるくらいまで注ぎ、30秒間蒸らします。この“蒸らし”がとても重要で、30秒たったら、カップのサイズに合わせて数回、お湯を注ぎ入れます。以上が、おいしく淹れるコツ。ドリップコーヒーは、お湯の温度と蒸らす時間を習得すれば、だれでも簡単においしく淹れられるのだそうです。
「真結」の旅で出会ったあのコーヒーが飲みたくて、はるばるお店に…というお客様もおられるというバターブレンドコーヒー。アテンダントがお一人お一人のために心を込めてお淹れしますので、「ゆいプリマ」ご乗車の際はぜひご賞味ください。