ふだんは表に出ない企画担当者が語る、真結の旅

はじめまして、「真結(ゆい)」企画担当の浅田です。いつも真結の旅をご利用くださり、誠にありがとうございます。このたび、旅先での一期一会を大切にする真結の旅にもっと興味を持っていただくために、旅の企画を立てていく際の苦労話や秘めた(?)想いをお話しする事になりました。普段は裏方として皆様にお目にかかる機会はありませんが、企画の裏側を知っていただくことで、これからの真結の旅がいっそう味わい深いひとときになれば幸いです。

ツアー企画はテーマ作りから

私は昨年7月に「真結(ゆい)」企画担当者となり、これまで真結6(冬号)、7(春号)と2冊のパンフレット作成に携わりました。真結の企画担当者は私ともう1名の計2名ですが、普段はその2名でツアーの企画から出発前の準備、精算業務などをこなし、又、仕事の合間を見ては現地へ下見に出かけ次の企画の情報収集などを行っています。
企画をする上でまず念頭に置くのが、真結の代名詞ともいえる水戸岡鋭治氏デザインの特別車両「ゆいプリマ」に相応しいお宿、食事、観光地かどうかという点。ツアーにご参加いただくお客様は、主に私の親と同世代でもあり人生の先輩でもあります。そして国内・海外問わず旅行経験が豊富で目や舌の肥えた方々が多く参加されています。そのような方々にご満足していただけるような施設を利用することはまずもって最低条件です。
しかしながら、単に施設に頼るような他力本願な内容では、他社の高級ツアーと何ら変わりません。真結が真結として他社と差別化し生き残っていく為には、やはり一つひとつの企画にもテーマ(物語)を持たせることが大切になってきます。

ツアー企画は映画作り!?

私は常々ツアー企画は映画を製作することと似ていると感じています。映画はどんなに有名な俳優・女優が出演しても、どんなにお金をかけた大作だとしても、シナリオ(脚本)がしっかりしていないと駄作になってしまいます。私は学生時代に映画を製作するサークルに所属していて、自分たちでシナリオを書いて出演、撮影、編集までしたことがありますが、映画の良し悪しは8割がシナリオで決まるということを身をもって実感しました。その他の要素も大切ですが、やはり土台のシナリオがしっかりしていないと散漫で中途半端な印象しか残りません。ツアーの要素を映画に当てはめてみると、ツアーのテーマが映画のシナリオ、アテンダントや乗務員は出演者、宿やバスはさしずめロケセットといったところでしょうか(ここでいうテーマとは、あれこれ見所を盛り込まず、一つのテーマに絞って掘り下げ、終始ブレないことの意)。一つのツアー企画の中に一つのテーマ(物語)があり、ツアー終了時には映画を鑑賞した後の余韻のような感覚を味わっていただきたい、そんな思いで企画をしています。

現在発売中の真結7(春号)においては、宿泊コースでは「ちひろと歩く信州」(絵本に携わる方とのふれあい)、「ものづくりのまち高岡」(鋳物師とのふれあい)、日帰りコースでは「バイオリン職人になる旅」 「ボランティアガイドになる旅」などが、個人的には正にテーマ重視のコースだと自負していますので、是非お手にとってご覧いただきたいと思います。

            「ちひろと歩く信州」絵本に携わる方とのふれあい 

            「ものづくりのまち高岡」鋳物師とのふれあい  

             「バイオリン職人になる旅」 

まだまだ語り足りないのですが…今回は、このへんで。また機会がありましたら、今後の真結の旅がめざす方向性について書きたいと思います。ありがとうございました。

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「真結」の旅

日本の「真」の贅沢に出会える旅を心と体で感じ、感動を共有して結びつきを深めていただく、上質なバス旅です。

リンク:http://www.shinkibus.com/yui/

真結の旅

私達がつくる“いまだかつてないバス旅”、 それが「真結(ゆい)」であり、風呂敷の結び方である“真結び(まむすび)”から由来したものです。 “本物”の旅を身体と心で感じていただき、そしてその感動をお客様が共有(結びつき)していただける“こだわり”のツアーブランドです。 観光地やお食事、そしてお宿と、“こだわり”だからこその工夫や心づくしを凝らしますが、決して“本物”=“高級”ではなく、質素な中にも“本物”を追求した旅程を、経験豊かなプランナーがご提案いたします。